外壁塗料に使われる塗料にはさまざまな種類がありますが
代表的な塗料の1つに「ウレタン塗料」と呼ばれる塗料があります。

現在はその他の種類の塗料が人気とされていますが、ウレタン塗料もまだまだ大活躍中です。

そこで、この記事ではウレタン塗料の魅力や塗装時の注意点を解説します。

外壁塗装に使われるウレタン塗料の特徴とは

外壁塗装の塗料の中でも代表的な存在である「ウレタン塗料」には、どんな特徴があるかご存じですか。
大きな特徴の1つにはずばり「安さ」が挙げられます。

塗料には現在シリコン塗料や無機系塗料などさまざまな塗料がありますが
ウレタン塗料はこうした塗料よりもやや安く販売され、現在も外壁塗装時に使われることがあります。

しかし、現在大手ハウジングメーカーなども使用しているシリコン塗料と比較すると
耐用年数が劣るためウレタン塗料の登場頻度は下がりつつあります。

しかし、塗装料金はシリコン塗料の3分の2程度の料金で塗装できることが多いため
あえて好んでウレタン塗料を使用することもあります。

耐久性を踏まえて塗装すればメリットがある

ウレタン塗料はシリコン塗料などの種類と比較すると弱点があります。
実は耐用年数が短く、約7年程度~約10年程度経過すると塗装が剥げてくることがあるのです。

しかし、冒頭に触れたように塗装の料金自体は安く抑えることができるので
定期的に塗り直しを行うつもりで塗装をすれば不自由には感じない可能性はあります。

耐久年数を新築・リフォーム時からしっかりと踏まえて塗装をすればメリットはあると言えるでしょう。

しかし、外壁塗装は全体の塗装を行う際には足場を組む必要があり
塗料の値段だけで施工できるわけではありません。

耐用年数が低い塗料を外壁塗装に選ぶことには次のようなデメリットもあります。

劣化の進行が早く、外壁が傷んでしまうデメリットもある

ウレタン塗料は耐用年数がその他の種類の塗料と比べると短いため
塗装をやり直しせずに放置しておくと、外壁の痛みの進行が速いが可能性があります。

すると、大切な外壁材だけではなく
住宅の建材にも傷みが進行してしまう可能性があるためデメリットも大きいのです。

ウレタン塗料のメリット・デメリットの双方の特徴を踏まえた上で塗装をすることが大切でしょう。

ウレタン塗装を使いたい!塗料選びの3つのコツ

ウレタン塗料のメリット・デメリットの特徴を解説しましたが
費用が魅力のウレタン塗料をあえて塗りたい場合にはどんな塗装に使用することがおすすめでしょうか。

この項ではウレタン塗料を選ぶ際の3つのコツを紹介します。

1.ウレタン塗料の中にも耐用年数が改善しているものを選ぼう

塗料はさまざまなメーカーが販売しており、ウレタン塗料に関してもたくさんの種類があります。

ウレタン塗料は先に触れたように耐用年数が短いことが難点なのですが
塗料のメーカーによっては開発を重ね、耐用年数が改善しているものがありおすすめです。

予算はウレタン塗料の価格そのままに、耐用年数はシリコン塗料に迫る約10年程度まで伸びている製品があるのです。
ウレタンに光沢のかかった美しい塗料もあるので、あえて耐用年数長めのウレタン塗料で外壁塗料の施工をしている事例もあります。

施工の際には検討してみてはいかがでしょうか。

2.防カビ性の高いウレタン塗料を選ぼう

ウレタン塗料は車の塗装にも選ばれており、防カビ性の開発が進んでいます。

住宅向けの外壁塗装の中にも防カビ性に優れた製品が登場しており
雨水への耐久性が大きく改善しているものがあります。

「低汚染系」や「耐汚染系」などと呼ばれているもので、汚れやすい外壁塗装にピッタリの塗料です。
低コストながら汚れにくい外壁塗料として人気が高まっており
できるだけ低コストに仕上げたい大型アパートのリフォーム工事や再塗装、補修時などに選ばれることがあります。

3.紫外線の影響を改善しているウレタン塗料を選ぼう

ウレタン塗料は紫外線に元来弱く、日焼けをしやすいという特徴があります。
しかし、UV対策が進んでいるウレタン塗料も登場しています。

シリコン塗料と比較すると弱い側面は否めませんが、塗膜に大きく改善が見られ
費用対効果を踏まえると十分な耐久性を誇ります。

安い、長持ちをするウレタン塗料をお探しなら、UV対策がしっかりと進んだ塗料を選択するようにしましょう。
コストパフォーマンスに優れたウレタン塗料の製品もあります。

ウレタン塗料がおすすめできる塗装箇所とは

外壁塗装にはシリコン塗料が主流となっている今
ウレタン塗料を選択して塗装をする場合におすすめできる塗装箇所はどんなところでしょうか。

ウレタン塗料は実は補修には適しているという側面があります。

家全体の再塗装をする場合には耐用年数が長いものを選ぶことがおすすめですが
一部のひび割れ・剥がれの簡単な補修を行う場合には
ウレタン塗料の弾力性を生かすこともおすすめです。

また、弾力性の特性を生かす場合、カーブを描いている雨どいの箇所の塗装・補修にも優れており
新築時から雨どいの部分はウレタン塗料を選択するケースもよくあります。

耐用年数に優れていても弾力性の乏しい塗料は伸びにくくはがれやすいという側面もあるので
塗装する箇所によってはウレタン塗料をあえて塗装することもおすすめです。

しかし、繰り返しですがどうしても耐用年数はその他の塗料と比べるといまだに弱点であることも事実です。
定期的なメンテナンスは欠かさないように心がけましょう。

外壁塗装の塗料選びは信頼できる業者に相談を

外壁塗装の中でもこの記事ではウレタン塗料を中心に解説していますが
現在価格は高めであっても無機系塗料などを中心に
耐用年数が非常に優れた塗料も登場しており、その長さが約20年程度にも迫る勢いです。

短期的なコストパフォーマンスに優れている塗料を選ぶと
長期的にはコストアップにつながることがあるため、長く大切に住みたい家の塗装は
価格だけではなく耐用年数も業者に相談を重ね、塗料を選ぶようにしましょう。

また、外壁塗装は信頼できる業者へのご相談がおすすめです。
補修やメンテナンスも含めて定期的に業者へ依頼することで、家の外壁は長持ちします。

まとめ

外壁塗装の際に長い間愛用されてきた「ウレタン塗料」に関して詳しく解説しました。

ウレタン塗料の中にもメーカーが独自に開発を重ね、さまざまな改善が進んでいる製品があります。
ウレタン塗料にご関心がある場合は、その他の塗料とも十分に比較検討を行って施工をするようにしましょう。